早春アルパイン 錫杖左方カンテ【詳細】

二日目は左方カンテを、akiさん、703さん、カジタニの三人で登りました。
結論から言うと、カジタニはイッパイイッパイでかなりしびれました。

岩を触り始めてから、自分の限界に近い状態になった登山はすべて錫杖が舞台でした。
カジタニにとって錫杖とは常に勉強になる岩場であり、それだけ錫杖は岩登りのフィールドとして奥深く、懐が大きいものだと振り返ってみてそう感じました。

0600 起床 目が覚めたらこんな時間 (遅っ)
体調はかなり良くなったので、左方カンテ登攀に参加を決める。というか左方カンテは初めてです。
0800 クリヤ岩小屋のテン場出発
0920 左方カンテ取付着

1P目 703さんリード
取付から雪が付いており、ザイルなしで結構登る。かなりドキドキ
確保に使う残置スリングが付いた灌木を過ぎてもなお登る。
カジタニがイッパイイッパイの状態を見かねて、ロープを出すことに。
703さん荷物背負ったままちょちょいとリード。
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2P目 akiさんリード
akiさん雪辱のピッチ。前回はここのピッチで敗退したとか。
気合でフリーで残置無視で抜ける。
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左側のクラック沿いに登るのが正解っぽい。クラックに腕を突っ込んで一生懸命ジャミング・・・
akiさんはこのピッチを終えてかなり満足げだった。

3P目 カジタニリード
Right&Fastは甘やかしは一切不要。どんなピッチだろうが順番にリードを交代する。順当に行けばカジタニの番。なんかトポではA0公認ピッチ?らしい。 トポをまったく確認してこないのもどうかと思う。>カジタニ (情報を集め過ぎるのも、楽しさが減るような気がしてこの辺が難しい気がする)
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出だしのトラバースが核心。俗に言う「心の問題」。
A0どころか、スリングで足場作ってA1でやっとこ乗り越える。クライミングシューズなら普通に行けそうなんだけど、アイゼンだと難しい! スタイルはともかく、見切りつけてさっさと抜けることが大事、今日のカジタニにとっては。

4P目 703さんリード
チムニーを抜ける。荷物を背負ってフォローで登る。チムニーに入り込みすぎて荷物と一緒に挟まる。 一瞬身動きが取れなくなる。 窮屈なほうが興奮して面白いけど。

5P目 akiさんリード
かなり妥協して残置を使うことに。それまでのランナウトを見ているほうがおっかないです。
薬をやっていて、怖さが麻痺してしまったのですか?と思わず質問したくなる。
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akiさんは終始手袋をつけたまま登っていたが、カジタニは雪のないところはほとんど素手で登る。 クライミングシューズならスメアで足の置き場をごまかすことができるが、アイゼンだと置き場が限定され、ごまかしがきかない。
手がかじかんできて、耐え切れずフォローで落ちる。

6P目 順番どおりカジタニがリード ここ一番のリードどころ?取付はあの大きなテラス。
テラスからは本峰や注文を見ることができる。
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時折、死の音(雪崩の音)を聞く。想像よりもシャープな音で雪が崩れたというより土砂崩れみたいな硬い感じがした。
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凹角を登りすぎて手詰まりになる。 よく壁を観察すると途中から残置があるラインが変わっている。 悲しいかな、ここは残置をトレースして登り始める。
トポ図では冬はA1?そんなこと知らずにとにかく抜けるためエイドで切り抜ける。
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カンテを登りきるところで逆層の垂壁で、立ち往生。A1かましても乗り越えられない。
垂壁のっこしたところで傾斜は落ちるがガッツリかかるホールドがない!
逆層でかかりが悪い。 何度も悪戦苦闘して、結局左に恐怖のトラバースをして灌木でピッチを切る。 恐怖のトラバースをしたため、ランナーをいったん残置して、懸垂時に回収することにした。(フォローの皆さん、ごめんなさい) 本来の終了点はもう目前・・・

7P目 703さんリード
703さんは6P目の終了点を通過し、フェースの壁にぶち当たる。 一度はあきらめかけたこのフェースを、根性でリードで登っていった。
フォローで登り始めると、いきなりロープが灌木と岩に挟まりスタック。
スタックしたところまでロープを手繰って、八の字作ってちょんがけしながら短くしながら登る。
フェースの壁は一見無理そうだが、ヨーク観察すると随所に利きのいいフレークがあり、足場もあった。 素手だけど、きれいにフリーで登れた。 足の置き場も適度に考えることができてもっともムーブに専念できた箇所だった。 面白い!

1800 登攀終了
703さんとakiさんは稜線の抜け口までロープレスで登っていく。
カジタニは懸垂の準備。

6ピッチの懸垂で下まで降りたが、最初の2ピッチはチームプレイを発揮できず、かなりもたついた。 しかも2ピッチ目はロープが明後日の方向に落ちてしまい、かなり難儀する。(akiさんお疲れ様でした)
しかし3ピッチ目からはチームプレイを発揮して、ロープを回収中と同時に次の支点の準備をしたり、一番目の人が降りているときはザイルを上からゆっくり落としたりとして、ザイルがスタックすることなくスムーズに降りれた。 最初のピッチからチームプレイが発揮できればと悔やまれる。 ま、これも経験。
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夜の懸垂下降は一年前にも経験済みなので、心に幾分か余裕はあった。 槍見の集落の寂しい夜景を堪能していた。

2150 取付
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2230 クリヤの岩小屋
もうこの時点でバテバテ。テントをakiさん、703さんに片付けていただきました。ありがとうございました。
ロープをakiさんに持ってもらい、下山開始。
目の前のトレースをたどるだけで精一杯。腐った雪にところどころ足をとられる。もうよれよれ。

0054 槍見の駐車場に到着
もう死にました。
先に下りていたDTさんが、車を運転してくれることに。
DTさんが神様に見えました。
自分の車で来た703さんとはここでお別れ。お疲れ様でした。

0230 峠屋でラーメンとケーチャンをがっつく。 24時間営業がありがたい。錫杖登攀の前線補給基地です。

0510 鵜沼にて解散

目がさえていたので、とりあえず仕事に行った。
上司に起こされること数回



今シーズンの寒くてアツイ冬が、強烈なアクセントをつけて終わった。

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この記事へのコメント

aki
2008年03月28日 13:44
お疲れ!
カジタニの場合、精神的体力を向上させんと‥

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