錫杖 無名ライン

無雪期のシーズン間際に北アルプスの岩場、錫丈に日帰りで行く。

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錫丈岳前衛フェース
メンバーはakiさんとIHさん、そしてカジタニの三人。
IHさんはakiさんと同じくRight&Fastのメンバーで中核メンバー。IHさんの参加を知った時から緊張しまくりです。上手い人と行く前のこの緊張がたまりません。

今日のルートは「無名ライン」
出だしは「注文の多い料理店」のすぐ右から始まる全4ピッチのルート。核心は3ピッチ目の人工とフリーのミックスのピッチ。探し方がまずいのかググってもあまり記録が出てこなかった。

1ピッチ目
akiさんリード。
出だしからランナウトを強要される。(残置なし、NPも取れそうなところもなし)
かなり慎重に登っている。 セカンドで登っても微妙なところ。凹角の終了あたりでホールド探りにちょと難渋した。凹各を乗越しててから右上して「注文・・・」と同じところの、定員は9人ほどの大テラスにて切る。
始めてナッツの中間支点に出くわしました。
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取付から見上げる。

2ピッチ目
引き続きakiさんリード。
微妙なホールドのトラバースから始まる。大テラスに生えている木が登攀の邪魔だった。
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トラバースして大岩を乗越した後、大岩かカンテにザイルが当たりものすごくザイルの流れが悪い。ザイルが25mちょい手前まで出たところで「ビレイ解除」のコール。
カジタニが登りだす。ホールドが微妙ツーかやばいなぁと思っていたらフォール。
足が岩に引っかかったおかげで3mほど振られて落ちた程度で済んだ。幸いどこも怪我はなく、IHさんの「怪我はない?」の問いかけに「大丈夫っす!」と元気に返答して登攀再開。
大岩を乗越したあとも、微妙なバンド窮屈な姿勢で回り込む。 うーしょっぱ!
回り込んですぐのところに立木のあるところでピッチを切っていた。前も後もここしかない切れないだろう。

3ピッチ目
IHさんリード。
立木から直上せずに一旦右にトラバースしてから、クラックに沿ってラインをとっている。
かなり慎重に中間支点を取っている。それだけ難しいことを物語っていた。
そしてIHさんのひとこと「ここはむずかしいよぉ~」

下からは左方カンテを登っているパーティのコールが聞こえる。そしてとなりのすっきりとしたフェースに顕著なハングがあるラインを二人組みのパーティが取り付いていた。ボルトの間隔が狭く、ボルトにヌンチャクでセルフビレイを取ってぶら下がっていることからフリーのルートであることがすぐにわかった。もしや「北沢でラックス」?それとも「黄道光」?
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写真はパーティが登ったあとでした
どっちにしてもここまで来てこのルートに取り付くのだからレベルは言うに及ばず。しばらくの間登りに見とれていた。Tシャツが風になびいている。高度感抜群のところでムーブを決めている。見ていて正直鳥肌が立ってしまった・・・
akiさんが登り終わったパーティに声をかけたところ「北沢でラックス」とのこと。すげぇ!

我に返り登りだす。クラックをたどっていくとボルトが4本ほど等間隔に連打されているどうやらここがA1らしい。初めての人工です。トポ図の"Ⅴ+ A1"の正しい意味を知らずにアブミを忘れてきた。 ぶっつけ本番のアブミ(akiさんから借りた)でなんとか足場&レスト。今アブミをかけたハーケンが折れたら・・・なんて考える余裕がなかった。(大汗) 12なakiさんはフリーで抜けて行き、あっという間に視界から消えてしまった。フリーの重要性を再認識。人工のところをフリーで抜けると気持ちよさそうだしカッコイイなぁ。精進しなくては・・・(つーかボルト連打のところでakiさんはぴたっと止まって「北沢デラックス」を登り終えたパーティに話し掛けていた・・・)
アブミを残置しそうになりながらもなんとか人工の個所を抜けるも、人工からフリーの移行が難しい。バランスが要求された。被っているので精神的にもそう感じたのだろうと思う。ゆっくりレストしながら、思い切って被りを乗越して立木のところでトップと合流。えらく時間がかかりました。日が暮れるほどではありませんが。

4ピッチ目
カジタニリード。
あえて言うなら草付をマントリングするところが核心ですか。沢屋チックに土に指を埋め込んでマントル返し。
あっという間に左方カンテと合流。ビレイ。 ラッキーのカラビナ&マムート極細テープという贅沢な残置が印象的だった。

ここから上は左方カンテの最終ピッチらしいが、IHさんはまったく興味がないのと、ちょうど取り付いているパーティがちっとも登っていかないので、松?の木を支点に2ピッチの懸垂で降りた。「注文・・・」の2ピッチ目の終了点で中継。

「注文・・・」のすぐ横から声がする。どうやらさきほど「北沢でラックス」を登ってきたパーティらしい。なんと知る人ぞ知るジャンボさんこと横山勝丘さんだった!山焼けした笑顔が印象的だった。取り付いているルートはついこの間フリー化された「しあわせ未満」。
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ちょうど降りたところでジャンボさんも降りてきた。どうやらシューズを落としてしまったらしい。しかも運悪く水溜りに落ちてしまった、が、笑いながら拾ってまた登って行った・・・

露天風呂の岩場で温泉ボルダー。全裸でボルダリング!?
チッピングでグレードダウンして第二登!

akiさんオススメの高山のイタメシ屋でパスタとピザ、ティラミスを堪能。
料理と一緒にワインも飲みたくなります。

登攀、人との出会い、温泉、料理ととても濃縮された秋の土曜日の一日でした。

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